水俣湾を汚染していた25ppm以上の濃度の水銀ヘドロを埋め立てて、広大な埋立地(エコパーク)が作られました。しかし、その濃度より薄いヘドロは湾内や不知火海に残ったままです。またメチル水銀は水に溶け、無味無臭で、完全に回収することは不可能です。埋立地に封じ込まれた水銀も、地震などの影響を考えれば安心とは言い切れません。とはいえ、魚から検出されるメチル水銀の量は国の基準値を下回っています。水俣を訪問して魚を食べただけで具合が悪くなることはありませんので、現地を訪ねる機会があれば、不知火海の美しい景色にひたりながら、魚に舌鼓を打ってください。なお、不知火海の漁業は漁獲高がまだ回復途上です。乱獲や、護岸工事による藻場の喪失の影響があるとも言われています。
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