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水俣と私たちの「距離」(1)
今と昔の東京湾近郊(イラスト:久保田好生) 今なお現代史に被害と闘いを刻み続けている水俣病。首都圏から遠いことで、被害発生期にどんなリスクを負わされたかを、同時代の東京湾汚染との比較で考えてみます。 そして、現在の水俣や不知火海への交通アクセスもご案内します。 1....


イベント情報(4/2土):「患者切り捨て行政」を押し返せ! 4.2東京 水俣病認定義務づけ訴訟 熊本地裁判決報告集会
水俣病がなお“解決”しない最大の理由は、国が定め県が執行する「水俣病認定制度」が患者切り捨て制度と化している故です。 被害者互助会の原告7名は、かつて訴訟や自主交渉を先頭で担った人々の家族や親族で、胎児性患者たちと同年代。2015年から始めた熊本・鹿児島県に対し患者認定を求...


映画紹介:原一男監督のドキュメント映画『水俣曼荼羅(みなまたまんだら)』
「さようならCP」「ゆきゆきて、神軍」などの話題作で著名な原一男監督が十数年かけて撮った『水俣曼荼羅』が公開された。ハリウッド映画で水俣に関心をもった人にもぜひ観て頂きたい、21世紀水俣病の長編ドキュメント。6時間12分、休憩をはさんだ三部作の概要と見どころを紹介する。...


砂田明原作、白木喜一郎朗誦「起ちなはれ」(2021年11月 東京)
2021年11月、『チッソと国の水俣病責任を問うシンポジウム』の最後に、白木喜一郎さんが行った詩「起ちなはれ」の朗誦です。水俣に移住し、天寿を全うした舞台俳優・砂田明さん原作の「起ちなはれ」。ハリウッド映画「MINAMATA...


映画『MINAMATA−ミナマタ−』の見どころと史実との関係
ジョニー・デップが企画・主演するハリウッド映画「MINAMATA」が2021年9月23日から国内各地の映画館で上映されている。「ハリウッドが水俣病映画?」と最初は半信半疑だったが、試写を観て、真面目に作られた映画であることを実感した。その要点を紹介し、長年、水俣病患者支援に...


アイリーンさんと渡辺栄一さんのアコーディオン
写真集『MINAMATA』でユージン・スミスがアコーディオンを奏でる姿を撮影した、水俣病小児性患者の渡辺栄一さん。 ユージンと撮影に取り組んだアイリーン・スミスさんと2人、昨年のクリスマスに合わせて『聖しこの夜』を合奏してくれました。...


2人の「MINAMATA」/ユージンとアイリーン(Episode.0)
映画「MINAMATA―ミナマタ―」は、ユージンとアイリーンが2人で作り上げた写真集『MINAMATA』を原案に創作されたものです。 映画の中で描かれた水俣病に関する出来事の多くは事実に基づいたものですが、この映画はあくまでエンターテイメント作品のため、現実には起こらなかっ...


1. 水俣病は、被害も闘いも現在進行形
写真:水俣病被害者互助会の「認定義務付け訴訟」開廷前の集会@熊本地裁前 話しているのは、団長の佐藤英樹さん(2018年11月30日撮影 番園寛也) 「四大公害裁判」の一つとして教科書に載っている水俣病。今年2021年は、1956年の公式確認から65年、患者さんが勝訴した最初...


2.水俣病事件と闘いの歴史
写真:水俣病慰霊の碑(撮影 斎藤靖史) 1908-1955 前史 帝国大学を出た化学者、野口遵(したがう)は起業家でもあった。九州山地の豊かな水量に目を付け、水力発電を活用した電気炉で、化学肥料の原料となる炭化カルシウム「カーバイド...


Q&A水俣病1:水俣病って、何?
水俣病は、漁民や住民が、日々の暮らしの中で食べた魚を通じて受けた健康被害です。メチル水銀によって神経が侵される中毒症で、伝染病ではありません。また、患者の先頭で闘い続けた川本輝夫さんは「水俣病は、病気じゃない、傷害事件です。我々は有機水銀を吞まされた。あまりにも不条理なこと...
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