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砂田明原作、白木喜一郎朗誦「起ちなはれ」(2021年11月 東京)
2021年11月、『チッソと国の水俣病責任を問うシンポジウム』の最後に、白木喜一郎さんが行った詩「起ちなはれ」の朗誦です。水俣に移住し、天寿を全うした舞台俳優・砂田明さん原作の「起ちなはれ」。ハリウッド映画「MINAMATA...
映画『MINAMATA−ミナマタ−』の見どころと史実との関係
ジョニー・デップが企画・主演するハリウッド映画「MINAMATA」が2021年9月23日から国内各地の映画館で上映されている。「ハリウッドが水俣病映画?」と最初は半信半疑だったが、試写を観て、真面目に作られた映画であることを実感した。その要点を紹介し、長年、水俣病患者支援に...
アイリーンさんと渡辺栄一さんのアコーディオン
写真集『MINAMATA』でユージン・スミスがアコーディオンを奏でる姿を撮影した、水俣病小児性患者の渡辺栄一さん。 ユージンと撮影に取り組んだアイリーン・スミスさんと2人、昨年のクリスマスに合わせて『聖しこの夜』を合奏してくれました。...
2人の「MINAMATA」/ユージンとアイリーン(Episode.0)
映画「MINAMATA―ミナマタ―」は、ユージンとアイリーンが2人で作り上げた写真集『MINAMATA』を原案に創作されたものです。 映画の中で描かれた水俣病に関する出来事の多くは事実に基づいたものですが、この映画はあくまでエンターテイメント作品のため、現実には起こらなかっ...
1. 水俣病は、被害も闘いも現在進行形
写真:水俣病被害者互助会の「認定義務付け訴訟」開廷前の集会@熊本地裁前 話しているのは、団長の佐藤英樹さん(2018年11月30日撮影 番園寛也) 「四大公害裁判」の一つとして教科書に載っている水俣病。今年2021年は、1956年の公式確認から65年、患者さんが勝訴した最初...
2.水俣病事件と闘いの歴史
写真:水俣病慰霊の碑(撮影 斎藤靖史) 1908-1955 前史 帝国大学を出た化学者、野口遵(したがう)は起業家でもあった。九州山地の豊かな水量に目を付け、水力発電を活用した電気炉で、化学肥料の原料となる炭化カルシウム「カーバイド...
Q&A水俣病1:水俣病って、何?
水俣病は、漁民や住民が、日々の暮らしの中で食べた魚を通じて受けた健康被害です。メチル水銀によって神経が侵される中毒症で、伝染病ではありません。また、患者の先頭で闘い続けた川本輝夫さんは「水俣病は、病気じゃない、傷害事件です。我々は有機水銀を吞まされた。あまりにも不条理なこと...
Q&A水俣病2:水俣病の原因は何ですか?
チッソ(株)が、ビニールや化学肥料の原料となるアセトアルデヒドを製造する水俣工場の工程で、反応を進める触媒として投入した水銀が、工程内で有機化してメチル水銀になりました。有毒なメチル水銀を含んだ廃液を、そのまま水俣湾や不知火海に排出したため、海水中のプランクトンから稚魚を経...
Q&A水俣病3:責任はだれにあるのですか?
現在の百間排水口(撮影 番園寛也) 実験ネコの発病を隠したり、原因究明を妨害したりして垂れ流しを続けたチッソの責任はもちろん重大です。「チッソは水俣病の認定患者に対して補償する責任がある」と、1973年の熊本地裁判決で確定しました。...
Q&A水俣病4:患者さんや住民は何に苦しんでいますか?
百間排水口の前にある、新潟から贈られた 水俣病巡礼八十八ヶ所一番札所のお地蔵さん(撮影 番園寛也) まず病気の苦しみです。重症の場合は、著しい運動失調、構音障害、視野狭窄などをきたし、けいれん発作を繰り返しながら亡くなる人が熊本県の水俣市や周辺漁村で続々と出ました。最初、脳...
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